研究内容

研究の目的

現在のポータブルナビゲーションは,システムの発達により使用者を適切に目的地に案内することができるようになってきている.ポータブルナビゲーションの使用で,使用者が地図を覚えることが容易ではなくなるという問題が起きている.原因は,現在のポータブルナビゲーションは使用者を適切に目的地に案内することを目的に作られているからである.地図を覚えるためには使用者の認知地図が形成されていることが必要であり,認知地図が形成されていると使用者の概念地図の形成することができる.地図の概念地図が形成されることで,場所同士の位置関係を把握することができる.本研究では,コマ地図というナビゲーション方法を用いて認知地図の形成を促すための新しいナビゲーションシステムを提案する.

コマ地図とは

コマ地図とは主にウォークラリーなどのレクリエーションで使用されるナビゲーション方法の一つである.コマ地図には,道路や交差点を簡略化した図が描かれている. 以下に,コマ地図の特徴と使用における基本的なルールを示す.

koma-sample.jpg
  • 特徴
    • 経路探索に必要な情報だけが示されている
    • 進行方向が同じである
    • 使用範囲が局地的である
    • 直進のコマ地図は省略されている
  • ルール
    • コマ地図が省略されているところは直進
    • 矢印の方向へ進む
    • コマ地図は下から上に向かって進む
    • カーブ道はカーブに沿って進む

従来のナビとの違い

従来のナビシステムは使用者を適切に目的地へ案内するという目的で使われているので,使用者は現在地と目的地には注目するが道中には注目されにくい.コマ地図は道中を楽しむという目的で使われているので,道中に注目されやすい.地図を覚えやすくする方法として,コマ地図のような道中にある風景を見たり体験することができるものが必要である.

コマ地図ナビとは

コマ地図ナビとは,従来のナビシステムにコマ地図を取り入れたナビゲーションシステムである.コマ地図を使用する際には,現在地を把握できない点や経路誤り時の正規経路への復帰が容易ではない点などの問題がある.コマ地図をシステム化することで問題点を改善することができ,気軽に道中を楽しむことを実現している.

使用例

使用者が目的地を入力するとシステムが経路探索を行い目的地までのコマ地図が表示される.通常は画面に表示されているコマ地図に従って目的地まで進行する.(経路誤り時には)

通常                 (経路誤り時のの判断)

system-2.jpg

システム構成

使用者が経路探索を行う際には主に2つのモードにより実現される.

  • 経路探索モード
    • クライアント側は目的地と現在位置の情報をサーバ側へ入力
    • サーバ側は現在位置を示したマーカ,次の分岐点のコマ地図,コマ地図同士や現在位置とコマ地図との間の距離を表示
  • ナビゲーションモード
    • 経路作成で作られた経路情報からコマ地図を順に表示
    • 現在位置情報をサーバ側へ入力し,現在位置を更新
    • (経路誤り時の判断)
      system1.jpg

添付ファイル: filekoma-sample.jpg 199件 [詳細] filesystem1.jpg 192件 [詳細] filesystem-2.jpg 169件 [詳細]

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Last-modified: 2011-01-09 (日) 00:58:24 (2867d)