• 坂本 牧葉
  • 1984年8月8日
  • <研究テーマ> 操作パネルの色彩が操作の速度や正確性に与える影響の分析, メディアビオトープに基づいたコミュニケーションメディアの提案     

2011 前期 

1 08:45-09:30学外(未定)
2 09:30-10:15全体ゼミ全体ゼミ
3 10:25-11:10
4 11:10-11:55
5 12:55-13:40
6 13:40-14:25RA業務MC・DCゼミ
7 14:35-15:20
8 15:20-16:05学外(未定)
9 16:15-17:00
10 17:00-17:45

研究発表_22年度_2 

  • (発表研究会名) 日本色彩学会第41回全国大会(口頭発表)
  • (日時) 平成23年2月5日(土)
  • (場所) 札幌市立大学 サテライトキャンパス
  • (タイトル)タッチ画面に用いる色彩の明度コントラストが操作に与える影響
  • (著者) 坂本牧葉 南部真友子 須藤秀紹

(概要)

タッチパネルの操作画面に装飾として用いる色彩の明度差が,操作の正確性や速度に及ぼす影響について検証する。われわれの研究チームでは過去の実験において,タッチ画面にクールカジュアルやフォーマル,ゴージャスといった印象を表す配色を施し,被験者に一桁同士の足し算の三択問題に回答させるタスクを行わせた.そのケ結果,クールカジュアルの配色を用いた場合は他の場合に比べて有意にタスクの正答数が高く,操作速度が短く,また画面から感じられる印象も好ましいことが分かっている.一方でゴージャスなどの配色の場合は,正答数は低く操作にも時間がかかり,画面から受ける印象評価も低かった.画面に用いた配色の明度差に着目して分析したところ,明度差と実験結果との間には相関関係が確認された. 本稿ではこの結果を確認するために彩度,色相を排除し,明度のみをパラメータとした無彩色の配色を施した実験画面において,一桁同士の足し算の三択問題のタスクに回答する実験を行って検証した.その結果,配色部分全体の明度が高い場合 (N9.5,N5.25) に は,明度差 3 の画面で,誤答数が低くなっていることが分かった.

(質疑応答)

  1. Q. 文字の視認性については検討しているか. 配色の影響ではなく,単なる回答ミスは考えられるのでは?
    A-当日. 各条件で配色部分以外のデザインは統制されているので, 配色以外の影響で,というのは考えていなかった.操作後被験者の方にインタビューすると,タスクに回答するために配色部分は見ていないと言われる.しかし,このように操作には有意な差が確認できるということは,やはり無意識にも影響は受けていると考えられる,
    A-後日. 大きさや色彩など,文字の視認性は事前に検討している. 操作後被験者の方にインタビューすると,タスクに回答するために配色部分は見ていないと言われる. しかし,このように操作には有意な差が確認できるということは, やはり無意識にも影響は受けていると考えられる.配色の影響には関係ないミスもないとは言えないが,実験結果からはやはり,色彩によってタスクでの判断力に差が生じていると考えている.

研究発表-22年度_1 

  • (発表研究会名) 日本色彩学会第41回全国大会(口頭発表)
  • (日時) 平成22年5月15日(土),16日(日)
  • (場所) 長良川国際会議場
  • (タイトル)タッチパネルインタフェースの色彩から受ける印象が操作に及ぼす影響の検証
  • (著者) 坂本牧葉 須藤秀紹 澤井政弘

(概要)

タッチパネルの操作画面の背景部分の一部に配色を施すことによって、異なる印象の画面における操作の正確性や反応時間にどのような影響を与えるかについて実験を行い分析する。 同時に被験者には、操作時に画面から受けた好感度などの印象についてアンケート調査する。 このような手順で操作と画面全体の持つ印象との関連性を分析した。

この実験の結果、クールカジュアルの印象の配色を画面に用いた場合に操作は他の場合と比較して正確で迅速なものとなった。また、特に配色を構成する色彩同士の明度差が操作や画面の印象に影響していることという結果を得た。

(質疑応答)

  1. Q. 実験画面のデザインの意図を説明してほしい。
    A-当日. ボタンではない画面の下部分に配色を施すことによって、画面全体の印象が変わるようにデザインしている。
    画面下に配色を施したのは、一般的なウェブ画面や情報端末画面のデザインなどは下部分にロゴマークを配置するなどの方法で画面をデザインする例が多くみられるためである。
    A-後日. 画面のデザインについては、画面下部分の操作に関係のない部分に配色することによって画面全体の印象を異なるようにデザインしている。
    画面の背景全体に配色を置いたり、左右や上に奥など、さまざなデザインを検討した上で下部分がもっとも自然で安定するとの結論に至った。
    この画面デザインの検討には、デザイン教育の専門の方も参加しており妥当性は充分あると考えている。

  2. Q. 今後予定している実験画面のデザインがあれば教えてほしい。
    A-当日.とくにはない。
    A-後日.今回の実験で画面を構成する配色同士の明度差が、操作や印象に大きな影響を与えているらしいことがわかった。
    したがって、同じ色相で明度差のみを変化させた複数の画面で実験を行うことを考えている。

  3. Q. 最初に被験者が練習として行った、無彩色の画面の結果とカラーの実験画面との比較はしていないのか。
    A-当日.詳細は省略したが、この実験の前段階の実験で、無彩色と有彩色の実験画面の操作を比較する実験を 行っている。
    その結果、無彩色よりも有彩色の方が、操作の正確性、速度ともに優れた結果が確認されたことからこの実験では無彩色と有彩色を比較する分析は行っていない。
    A-後日.同上。(加えて無彩色画面での実験結果を分析も今後の課題とすることを言い添えるべきだった。)

  4. Q. 3の質問意図としては、この実験で用いた画面で配色部分が無い方がより操作は速く正確になるのではないかと予想されるのだが、それについてどう考えられるか?
    A-当日単純にそうではないと考えられるが…見た目で似たような配色の条件でも異なる結果があらわれている。
    (的外れな回答をしてしまう)
    A-後日.条件8(クリア)や条件3(ロマンチック)の操作時間が速いのは、明度と彩度ともに低く、印象が無彩色に近いからという可能性は考えられる。
    しかし、明度と彩度ともに低く、無彩色に印象が近い配色の場合と、中程度の明度・彩度の配色の場合では、正確性に関して言えば中明度・彩度の方が結果が良い。
    したがって、色彩的装飾を省いた画面よりも、色彩を効果的に施すことで、より正確さが増す可能性はあると考えている。

  5. Q.色彩をボタンではなく、画面下の一部とした意図をもう一度説明してほしい。
    A-当日ボタンのように確実に目に入る部分ではなく、操作に直接関係はないが印象がことなるような場所として、画面下に配色を施している。
    操作してもらった被験者には感想をインタビューしている。問題の解答時間が短いために、多くの被験者からは「配色部分はみていない」「操作に関係あるようには思えない」という感想が多く出たが、結果全体からは有意差がみられたものもある。
    したがって色彩が操作に与える影響を考慮することは、重要なのではないかと考えられる。
    A-後日.(1の解答に加え、補足的に4の解答もする)


2010 後期 

1 08:45-09:30メンタルヘルス特論
2 09:30-10:15
3 10:25-11:10RA業務
4 11:10-11:55
5 12:55-13:40B4ゼミ
6 13:40-14:25
7 14:35-15:20
8 15:20-16:05
9 16:15-17:00
10 17:00-17:45MCゼミ18:00〜

2010 前期 

1 08:45-09:30
2 09:30-10:15
3 10:25-11:10B4ゼミ
4 11:10-11:55X102
5 12:55-13:40B4ゼミMCゼミ
6 13:40-14:25
7 14:35-15:20
8 15:20-16:05
9 16:15-17:00
10 17:00-17:45MCゼミ18:00〜異文化交流MA 18:00〜20:00

研究発表 

  • (発表研究会名) ヒューマンインタフェースシンポジウム2009(ポスターセッション)
  • (日時) 平成21年9月2日
  • (場所) お茶の水女子大学
  • (タイトル)操作パネルの配色が操作の速度や正確性に与える影響の分析
  • (著者) 坂本牧葉 佐藤哲 澤井政弘 若槻淳一朗 須藤秀紹 小北麻記子

(概要)

操作パネルを構成する色彩の組み合わせ(配色)が操作の正確性や反応時間にどのような影響を与えるかについて実験を行い分析する。

また同時に被験者には、操作時に画面から受けた印象についてアンケート調査を実施する。これによって色彩に対する嗜好と操作との関連性、また配色が操作画面の印象に及ぼす影響について検証する.

(質疑応答)

  1. Q. 各条件の結果の比較だが、t検定はよろしくない。
    A. 多重検定も実施しているが、回答時間で8-11・8-12間でのみ有意差が検出されている。~ ご意見は是非参考にさせていただき、今後より実験方法にあった検定方法を検討したい。
  2. Q. なぜこのような画面デザインになったのか
    A.ボーダー状に色をならべたり、画面全体に色を並べるなど、事前にさまざまな画面をデザインている。
    あからさまに大きな面積に配色したのでは結果が見えているのでおもしろくないと考えられた。
    そのため一部だけに色を用い、その他の文字や背景などの要素のコントラストを落とし 画面全体からを配色の印象に近づけることで結果に変化が出るか実験している。
    自覚としてほとんど影響がないように思われても、はっきり差が出ているように思われる。

  3. Q.明度差で考察しているが、色相も結果に関係すると考えられるか。
    A.今回の結果には明確にあらわれていないが、そう考えている。
    今回実験の成績が良かった2つの条件は、用いられている色彩同士の色相も比較的近い。
    色相の変化が緩やかであることも要因かもしれないが、研究を進めてみないとわからない。
    他に影響している要因があることも考えられる。

  4. Q.今回の実験では画面の配色のみの着目しているが、画面の外にあって視界に入ってくる色も 何らかの影響を及ぼしているのではないか。
    A. 十分に考えられる。今後の研究の参考にさせていただく。

  5. Q.実験中に何か他かのデータを計測したりはしないのか
    A. まだ分析には至っていないが、作業中の心電図を計測している。
    それによって作業中の緊張状態を分析できると考えている。

  6. Q.実心電図では作業中だけの変化を計測することができるかどうか疑問がある。
    それよりも、色彩同士の明度に自然に目がいってしまうことが原因と考えられるなら作業中の 注視点を計測したらよいのでは。
    A.心電図は実験中と休憩中で明確に差が出ているように見受けられた。
    注視点の計測をするという意見は是非、今後の参考にさせていただく。

  7. Q.実験の順番が影響していることは考えられないか。
    A.実験はローテーションによって全員順番は変え、疲れや慣れによる影響を軽減している。
    また、各条件ごとに2分間のアイマスクを着用した休憩を挟んでいる。しかし検討の余地はあるかもしれない。

  8. Q.なぜ足し算の三択問題なのか。
    A.回答率は個人の知識差にほとんど依ることがない。また技能ベース(直感的な行為)における
    色彩の影響を検証しているので、感覚的に回答できる問題にする必要があった。
  9. Q.明度が影響しているかもしれない、という考察はおもしろい。
    しかし、なぜ明度が影響を及ぼすのかがわかるといい。
    A.今後はさらに考察を深めていきたい。
    色彩の影響を検証しているので、感覚的に回答できる問題にする必要があった。

2009 後期 

1 08:45-09:30
2 09:30-10:15
3 10:25-11:10知能システム学演習知能システム学特論
4 11:10-11:55V102V102
5 12:55-13:40プログラミング演習
6 13:40-14:25R105
7 14:35-15:20
8 15:20-16:05
9 16:15-17:00
10 17:00-17:45

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Last-modified: 2011-04-26 (火) 23:55:04 (4741d)