中間発表 †
- タイトル
操作画面の色彩から受ける印象と操作速度や正確性との関係
- 概要
本研究では操作画面の配色パターンを12条件用意し,簡単な
足し算問題に三択で解答させたのち配色に対する印象を問うアンケート
評価実験を行う.そして配色に対する印象と操作速度や正確性との
関係を分析する.
質疑応答 †
Q1. 配色の位置が画面の下側にあるが,それは過去の研究を参考に
したものであるのか
A1. 操作の邪魔にならない場所に配置した.先行研究では選択肢のボタンに3色に配色
していたが色彩の影響ではなく赤や青といった単色の影響を受けてしまうと思われるので
このような配置にした.
後日A1.先行研究では3つの解答ボタンに直接配色を施して実験を行なっていた.
ところがボタン自体に配色を施すと,ボタンによって目立つ・目立たないといった単独の
色による影響が大きくなることが懸念される.したがって本研究では操作画面下部に色彩を
配置し操作画面全体の印象が操作性にどのような影響を及ぼすのかを調べた.
Q2. 直接操作する部分の外に色彩を配置しているにも関わらず結果に影響が出たのはなぜだと思うか
A2. 色彩が操作する部分から離れていても,操作画面の下部の色彩が視界に入り影響を受けたと考えられる
後日A2.色彩が操作する部分から離れていても,操作画面の下部の色彩が視界に入り影響を受けたと考えられる.
Q3. 操作画面の下部に色彩を配置したのはなぜか
A3. 操作の邪魔にならない位置に配置した.
後日A3.操作画面全体から受ける印象の影響を調べる
ために操作画面の下部に配置した
Q4. ソフトな色の方がハードな色より目に入りにくいのでは
これは複雑な模様とシンプルな模様による影響ではないのか
情報量がソフトの方が少なくハードの方が多く処理に影響をしているのではないか
A4. そういった可能性もある
後日A4.本実験では混合イメージスケールの中から配色を用い,その配色が操作性
にどのように影響するか調べていたが,色彩の濃さやコントラストの強さは考慮していなかった.
今後は色彩の濃さやコントラストの強さについても着目し実験や分析を行なっていきたい.
Q5. カラーパネルの位置は下で四角形の配色を一列に配置したのは最適だったのか.上や横に
配置しないのか
A5. 操作の邪魔にならない場所,また操作に影響しない場所に配置した.
後日A5.事前研究ではストライプ状に配色を施したり様々なデザインが考えられたが,
画面の下部に一列に配色を施すデザインが操作画面全体の印象の影響を調べるために
適していると考えこのデザインを用いた.そのため本研究でもこのデザインを用いた.
Q6. 色彩の影響を調べたいのに影響が出ない場所に配置するのはどうか
A6. 実験の結果に差がみられたので色彩の影響がみられたと思う.
後日A6.色彩の影響が明らかにみられそうな場所ではなく,操作に関係する位置から
離れた操作画面の下部に配色を施したが,実験の結果に差が見られたこと
から色彩を注視しなくても色彩の影響が出ることが考えられる.
休憩時間に受けた質問
Q1.多重検定の中で何を行ったのか
A1.Tukeyの多重検定を行った
後日A1.当日と同じ
Q2.制限時間が過ぎたらどうなるか
A2.その問題の解答時間が1500msec,時間切れ数が1カウントされ次の問題に移る
後日A2.当日と同じ
Q3.被験者ごとに行なう実験の順序をローテーションで変えたのはなぜか
ランダムに変えたほうがいいのでは
A3.ランダムで行なうと膨大な被験者が必要になってしまう
後日A3.被験者ごとに実験を行なう順序をランダムで行うと被験者数をかなり増やさなければならないため,ローテーションで実験を行う順序を変え条件ごとの偏りが出ないようにした.